Hive

フローリングを歩くとカチャカチャと鳴るりんどうの爪音。
やっぱり伸びてるよなぁ・・・ということで、思い切って爪切りしました。

何を思い切るのかと言うと、一つは、多くの犬がそうであるようにりんどう嬢も爪切りを嫌がるからです（犬は手足の先が敏感で、触れられるのを嫌うそうな）。
二つ目には、爪切りってムズカシイから！

犬の爪は簡単に言うと円筒状になっていて、中には血管が通っています。で、切るのは血管が途中で途切れた先っぽ（人間で言うと爪の先の白い部分）ということになるのですが、素人にはこの見極めがムズカシイのです。白い爪だとなんとなく「このあたりまで血管が通ってそう」と見当が付きますが、りんどうは真っ黒い爪も生えているので厄介です。
『断面に血管の点が見えてきたら限界点』『断面を触って生っぽく暖かさを感じたら限界点』などと耳にするのですが、試してもよくわからんのです。なので、適当に『多分この辺・・・ていうか怖くてこれ以上切れないよママン！』的な直感でやっていたのですが、ちょびちょびとチキン切りしていたらなんとなくわかりましたよ！『断面が乾物っぽくなくなってきたら限界点』のようです（多分）。

爪切りマスターとして覚醒したので、膝の上にりんどうを乗せ足をがっつり持ってパチンパチンやらせてもらいました。しかしマスター初段なのでやっぱりチキン切り。なので時間がかかる。しかも、爪切りの歯が閉じる度にりんどうが「ビクッ」とするのでこちらもヒヤヒヤ・・・終わった頃には二人とも無駄に体力を浪費していたような・・・。
嫌がりながらも頑張って我慢していてくれたので、最期にりんごをひとかけ献上しました。
すっかりご機嫌を直してくれて助かりましたｗ

実は我が家は犬の訪問しつけアドバイザーの先生に来てもらっています。
りんどうはいわゆる「問題犬」（吠え癖・噛み癖など人間と一緒に暮らす上で困った問題を抱えた犬）ではないのですが、シャイな面を持っています。犬で言う「シャイ」とは、人見知りをしたり神経質であったりする性質のことです。シェルティは犬種の特徴としてこういった面が現れやすいそうなのですが、りんどうには特に顕著に見られたため、今後この性格に対してどう接していくべきか悩んでいました。

私は犬を飼うのは初めてだし、プロの目で見たアドバイスが欲しいと思うようになりました。そして近場の犬の訓練所やしつけ教室を探し始めたのですが・・・。季節は7月の猛暑のさなか。暑さにはことに弱い犬種だし、当時のりんどうは車や人ごみを酷く怖がっていたので、訓練所に通うこと自体が彼女のストレスになるかもしれないと考えました。
そこで、家庭訪問を行っているしつけ教室を探すことにしました。それも、大規模でビジネスライクでなく、あくまで犬に訓練を入れるのではなく飼い主にしつけのアドバイスをしてくれて、なおかつ女性が来てくれる所がベストでした。なかなか思うような所が見付かりませんでしたが、ネットサーフをしている時に偶然ヒットしたのが、今来てくださっている先生。日本の訓練所や外国のしつけ教室などでキャリアを積み、多くの問題犬と接した経験を持ち、犬の行動学に基づいたアドバイスを行ってくださる方です。

ちょうど1ヶ月前の初回訪問で、今日は2回目でした。
前回は警戒してクレート（室内の犬小屋）から全く出て来なかったりんどうが、今日はリビングに入って来た先生に興味深げに近付き、匂いを確かめ、慣れてくると遊んでアピールまで始めたのです。その様子を見て先生もとても喜んでくれました。
実は初回訪問で出された課題は『とにかく沢山声をかけ、褒めてあげる』ということだけでした。しかしそれを早速その日から実践していくと、日が経つにつれ、りんどうは自己主張や時にははしゃいだりおねだりするようになっていきました。急激な環境の変化に戸惑い、自分に自信が持てなくて内に閉じこもっていた彼女にはまさにこれこそが本当に必要なことだったんですね。

そんなわけで今日は一歩進み、外での散歩の様子を見ていただきました。
そして『飼い主の横に並んで歩く』『飼い主が立ち止まったら一緒に止まり、座って待つ』ためのトレーニング開始です。明日から我が家の散歩はプチスパルタモードへ突入ですよ。「この子は頭が良いし、すぐ覚えると思いますよ」と言っていただいたので頑張ります(*´Д｀*)

時間が来た頃、次回の予約を・・・と切り出すと「現時点で困っていることがないようでしたら、今回で終わりにしても大丈夫そうですね」とのお言葉。3回コースの予定だったのに、繰り上げ卒業OKとのこと！問題点が確実に良い方に向かっているし、このまま継続していけばもっと良くなっていくのでは、と。
嬉しいですね〜。
私も頑張ってきたつもりですが、りんどうこそが頑張ってくれた成果だと思います。



でも先生に会えなくなるのも寂しいな〜と思ったりもして〜('ε'　)